itoichiのブログ

ノンフィクションとフィクションの間の話です。

4. スクールカースト2軍

私の夫にティファニーのダイヤモンドバイザヤードの買い方を教えてくれないだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

私は、婚約指輪をもらえるような価値はない女であることは理解した。

 

 

 

 

 

 

化粧っ気もない。ネイルもしていない。

毎日同じカバンを使い、お昼はサラダじゃ足りない。

 

 

 

 

それでも、欲しいものは欲しい。

キラキラしたものに、憧れはある。

 

 

 

 

 

キラキラした、女。に憧れているのだ。 

 

 

なぜ、私は、キラキラしていないのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの子と仲良くなりたいとか、

あの子と一緒にいると自分の価値が下がるとか、

そんなことを頭の片隅で考えてしまうようになったのはいつからだったろう。

 

 

私はどこに属せばいいんだろう、とか。

 

 

ギャルとか、キラキラした女子がいるのが1軍。

アニメとか漫画の話してるのが3軍。

 

 

そこまで特徴ないけど、1軍でも、3軍でもなくて、それが2軍。

 

 

 

 

 

2軍感。

気づけばそんな感覚とずっと一緒にいる。

 

 

ちょうどいいと言ってしまえばそこまでだ。

 

 

 

 

 

そこまでの特徴がないのだ。

 

 

 

 

 

確かに、のめり込みたいものはない。

それなりにオシャレな服は着るけど、

目立たない、ぱっとしない。

その他大勢の中の1人。

 

 

 

 

 

 

 

 

1軍になりたいけど、無理だろう。

3軍には、絶対に、なりたくない。

 

 

 

 

 

 

ふと、疲れてしまったのかもしれない。

自分のいる立ち位置を確認し続けたり、保ち続けたりすることに。

 

 

どうしても、他者の視点がそこに居続けることに。

 

 

 

ティファニーのネックレスは、私が1軍でもなくて、3軍でもないんだってことの証明に欲しいのかもしれない。

 

大人の女性になったって、ティファニーのネックレスをもらうことで、証明したいのかもしれない。

 

 

もちろんそんなこと、とっくの昔に済ませた人だっているだろう。

婚姻でティファニー?笑っちゃうわって人もいるだろう。

そんなの要らないって言い張れる人もいるだろう。

 

 

ただ、私は、自分の今の立ち位置を誰でもない誰かに見せつけたくて、その決めた立ち位置に安心したくて、必死にもがいているのだ。

 

 

 

 

周りの様子を常に伺って、

自分のステータスを維持するための「何か」を求め続けること

 

 

 

ほんの少し、疲れてしまった。